滋賀県を代表する観光スポットといえば、やはりびわ湖です。
そしてもし、花見のシーズンにびわ湖に行くなら、おすすめは海津大崎。もしかしたら、あまり知られていないかもしれませんが、海津大崎は遅咲きの桜を見ることができるお花見スポットなのです。
このページでは、海津大崎のお花見情報や周辺の観光スポットをご紹介します。これまで海津大崎を訪れたことがなくても安心して巡ることができるように詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
ピンクに染まる海津大崎の岬は滋賀随一の遅咲き桜の名所
季節が暖かくなり桜が咲き誇る季節にびわ湖を訪れるなら、やはり見るべきはソメイヨシノです。滋賀県・びわ湖岸の岬では、岸に沿って約800本のソメイヨシノが美しく咲き誇り、花見をするには最適の場所です。中でも、その壮大な情景から「日本のさくら名所100選」にも選ばれている海津大崎は、滋賀随一の桜の名所として多くの人々から愛され続けてきました。
樹齢80年を過ぎるソメイヨシノが有名ですが、次世代の若い桜を育てるなど、名所を引き継ぐ活動が地元の「美しいマキノ・桜守の会」を中心に盛んに行われています。
びわ湖の青と桜のピンクのコントラストは、まさにここでしか見られない絶景。ぜひ滋賀の誇る桜の名所・海津大崎をお楽しみください。
海津大崎の桜スポット情報
見所時期 | 4月中旬 |
場所 | 滋賀県高島市マキノ町海津 |
アクセス方法 | 海津大津の岬の最寄りまで、マキノ駅から大崎並木口まで徒歩約30分、マキノ駅からバスで海津大崎口まで約3分です。
遠方からお越しの場合は、京都駅からJR湖西線マキノ駅まで新快速で約70分、米原駅からJR北陸本線の新快速で近江塩津駅まで約35分、近江塩津駅からJR湖西線マキノ駅まで約10分です。 |
料金等 | ※特に料金はかかりません |
公式HP | 公益社団法人 びわ湖高島観光協会 https://takashima-kanko.jp/sakura/ |
補足情報 | 海津大崎周辺には駐車場はないため、マイカーやレンタカーではなく公共の乗り物を使っての来場が最適。桜の季節になると、マキノ駅前で臨時のお花見レンタサイクルの貸出が行われています。 |
琵琶湖では遊覧船からお花見をするという優雅な楽しみ方もあります。船に揺られながら桜を眺めるというのも風流ですね。
比較的空いている時期・曜日・時間帯
海津大崎の桜は見たいけど混雑はできるだけ避けたいという人は、桜が満開を迎える1週間ほど前に訪れると良いでしょう。
観光客の増加によりマイカーや観光バスなどが通り、お花見シーズンには特に混雑します。満開の週末2日間は交通規制が行われるほどです。
一方、交通規制が行われていない日は比較的スムーズに桜の名所まで着くことができます。桜の開花は木によって違いがありますが、開花している桜もあるため、美しさは満開の時と遜色はありません。
公式サイトでは4月の開花時期や交通規制について紹介されているので、事前にチェックしておきましょう。
訪れるときの服装・荷物など注意点
しっかりとお花見を楽しむためには、服装や荷物にも気を遣いたいところ。
お花見シーズンは季節的にもまだまだ寒くなる可能性があります。簡単に羽織ることができるショールや薄手のコートがあると安心です。徒歩の場合は荷物が重たいと疲れるので、できるだけ荷物は軽めにしておいた方がよいと思います。
お手洗(トイレ)の場所
トイレに行きたくなった時には、お花見用に仮設トイレが各所に設置してありますので、パンフレットで確認しておきましょう。
周辺のお食事処
海津大崎でお花見を楽しんだ後には、高島市マキノ町海津2080-7にあるカフェ「古道具 海津」で美しい景色を眺めながら美味しい食事やデザートを楽しむことができます。店内には古道具が展示されノスタルジックな雰囲気を醸し出していて、時間を忘れてのんびりと過ごせるので、日ごろの疲れを癒すにはピッタリです。
そして、自然を眺めながら座れる場所がほしい方もいらっしゃるでしょう。そんな方は、公園が近くにあるので立ち寄ってはいかがでしょうか。「農業公園マキノピックランド」は、季節によって旬の果物狩りを楽しむこともできますし、園内にある「並木カフェ メタセコイア」では、メタセコイアの並木を眺めながら地元で採れた果物を使ったケーキを楽しむことができます。
海津大崎の桜を楽しむモデルルート
海津大崎で桜の名所を楽しむためのモデルコースとしては、まず琵琶湖の壮大な湖面を眺めることからスタート。早朝に訪れる琵琶湖は、朝霧のなかでその雄大な姿を現し、日の出とともに朝焼けが湖面を照らし出します。一瞬のきらめきを楽しむというのはまさに旅の醍醐味ですよね。
その後、お花見遊覧船「きらり」船に乗って桜並木を眺めながら、琵琶湖を巡るのもよいのではないでしょうか。お花見遊覧船「きらり」は、海津大崎の遊覧船の元祖として多くの観光客に親しまれています。船を降りたら、琵琶湖に突き出るような岬を歩きながら、桜が創り出すピンクのトンネルを楽しみましょう。
また、前泊してマキノサニービーチを堪能するというコースもおすすめです。マキノサニービーチはキャンプをすることも可能で、泳ぐこともできます。琵琶湖の美しい水を、見るだけでなく全身で感じることができる場所として、地元の人々や観光客で賑わっています。
海津大崎で必ず見ておきたい花見のポイント
海津大崎で桜を見る時に、ぜひ体験して欲しいコースは桜のトンネルです。約4kmの道沿い左右に並ぶソメイヨシノが、歩く人々を両側から囲むように咲き、非日常の空間を造り出しています。ピンク色のトンネルは何度でも通りたくなるほど華やかでいて堂々たるものです。
その光景は、まさに圧巻。立ち止まって見上げる花見も優雅で良いものですが、歩きながら周囲の風景と共に楽しむ花見というのも良いものではないでしょうか?
そして、海津大崎は「暁霧・海津大崎の岩礁」として琵琶湖八景の1つでもあります。早朝に朝霧が発生した時に桜のトンネルを通ると、白い霧が周囲を覆って、まるで異空間に足を踏み入れてしまったかのような神秘的な風景を堪能することができるのです。
海津大崎を訪れた人の多くが訪れ、この不思議な空間を楽しんでいます。お花見の名所というのは日本全国にありますが、桜と霧を同時に楽しめる場所は多くありません。
海津大崎の桜と一緒に訪ねてほしい場所
海津大崎の近くで歴史を感じる場所として、安土城は外せません。琵琶湖固定公園第1種特別地域になっていて、その城址は国の特別史跡として選ばれています。かつて織田信長によって建造されたものです。
電車でJR東海道本線に乗り、安土駅から徒歩で25分で着くことができます。豪華絢爛を誇った当時の姿を見ることはできませんが、その跡地から当時へと思いを馳せることができるはず。
安土城考古学博物館も近くにあるので、歴史を感じる場所として最適です。西欧風の外観で、安土城と織田信長に関する資料が豊富に揃えられています。
周囲にはレストランもあるので、貴重な歴史を感じた後には美味しいランチを堪能するのも良いのではないでしょうか。
海津大崎の桜スポットの縁・背景
琵琶湖八景である大崎トンネルで咲く樹齢800年のソメイヨシノを守るため、海津村の地元の人々を中心として1997年(平成9年)に「美しいマキノ・桜守の会」が発足しました。昭和の初め、道路作業員が桜の苗を植えたことがすべての始まりでした。やがて村の青年団も植樹を手伝い、並木道が完成したのです。
1936年(昭和11年)に大崎トンネルが完成すると、ソメイヨシノがさらに植えられ、琵琶湖八景の風景と並ぶ美しい光景を造り出したのです。なかでも、ずっと村を見守り続けている樹齢800年のソメイヨシノは、海津村の人々にとってはまさに誇りとも言える存在です。
桜はテングス病という病に冒されると衰弱していくのですが、「美しいマキノ・桜守の会」は、そんな大敵からソメイヨシノを守るために日々活動しています。その真摯な活動は近隣の県からも賛同者を集め、桜のシーズンを終えてからもゴミ拾いや草刈り、また次世代のソメイヨシノを育てるための補植などが行われています。
世代交代への準備を着実に進めながら、病に冒された桜を救うための保全活動は定期的に行われています。そうして、次第にかつての風景を取り戻してきたのです。美しい桜を楽しむことができるのは、こうした人々の努力の賜物なのですね。
海津大崎でびわ湖ならではの桜の楽しみ方を!
海津大崎のお花見情報、いかがでしたか?
びわ湖に浮かぶ遊覧船から眺めたり、歩きながら近くで見たり、びわ湖ならではの桜の楽しみ方ができます。桜のシーズンにびわ湖を訪れる際は、ぜひ海津大崎へお越し下さいね!
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