瀬田川流域の桜|歩きでも遊覧船クルーズでも楽しめる名所

瀬田川流域の桜

お花見シーズンに滋賀を訪れるなら、ぜひ足を運んでいただきたいのが瀬田川と石山寺。この美しい川と歴史あるお寺は、滋賀県でもベスト10に入る人気のお花見スポットです。電車やバスを使ったルートもありますし、ゆっくり川沿いの桜を見ながら歩くのもオススメです。

このページでは、そんな瀬田川流域と石山寺周辺の情報を中心に、お花見の楽しみ方をご紹介いたします。もちろん充実のグルメ情報もありますので、そちらもお楽しみに!

瀬田川流域は滋賀県7位の人気お花見スポット|徒歩でもクルーズでも楽しめる

滋賀県7位の人気お花見スポットである石山寺と瀬田川流域は、美しい桜を満喫できるのでおすすめです。

何といっても、桜のシーズンに体験したいのが人気の瀬田川リバークルーズ。琵琶湖にそそぎこむ瀬田川は、すばらしい景観を望むことができる川として知られています。その川沿いには多くの桜が植えられており、川の上から桜を見るという貴重な体験をすることができます。

この瀬田川には、歌川広重の有名な「近江八景」の中の「瀬田の夕照(せたのせきしょう)」で描かれた風情ある景色が広がり、船の上からその雰囲気を満喫することができるのです。

また、船を降りた後は、その「近江八景」の一つで「石山の秋月(いしやまのしゅうげつ)」と呼ばれる石山寺の散策がオススメ。瀬田川のほとりにある石山寺には、奈良時代に創建されたという古い歴史があり、源氏物語の作者・紫式部にゆかりのある寺としても有名です。石山寺は桜の名所としても知られています。

境内には様々な桜が多く植えられており、歴史ある建物と桜が咲き誇る美しい日本の風景を堪能することができます。

瀬田川の桜スポット情報

例年、瀬田川流域の桜の見頃は、早咲き桜が咲き始める3月中旬頃から4月の中頃までで、石山寺の境内と瀬田川沿いが桜スポットとして人気があります。

見所時期 3月中旬頃から4月の中頃
場所 滋賀県大津市松原町 周辺

アクセス方法 電車の場合は石山駅で下車し、瀬田川新港周辺を散策するのが便利です。

  • 瀬田川新港までのアクセス
    JR石山駅より下車、し徒歩10分で瀬田川新港に到着
  • 石山寺港までのアクセス
    JR石山駅より乗船場までのアクセス 京阪電車乗り換え京阪石山寺駅下車 徒歩約15分
観光料金など 瀬田川リバークルーズ(乗船料)

  • 周遊料金:中学生以上1300円、小学生700円(座席は自由)
  • 石山寺拝観セット券:中学生以上1600円、小学生800円
  • 区間料金:中学生以上300円、小学生100円
  • 小学生以下:無料

>>瀬田川リバークルーズの詳細

石山寺(拝観料)

  • 大人:600円
  • 小学生:250円
公式HP 瀬田川流域観光協会
https://setagawa-kanko.com/
補足情報 船内では食事の提供はありませんが、飲食の持ち込みは可能です。お好みのお弁当を買って、船上で楽しんでみてくださいね。

また石山寺では、お花見の際に境内でシートを敷いて飲食するのは禁止となっているので注意しましょう。

石山寺駅から石山寺への道は瀬田川沿いなので、歩きながら桜を見ることもできますね。そのため石山寺境内では歩きながら桜を楽しむのがよいでしょう。

比較的空いている時期・曜日・時間帯

瀬田川沿いと石山寺の桜をゆったり楽しみたいと思ったら、混雑を避けるために週末より平日がおすすめです。特にお花見の時期の休日は多くの観光客がやってくるので、周辺道路も渋滞が発生します。電車など公共交通機関を使うほうがスムーズです。

桜のシーズンでも、月曜日の早朝は人が少なく桜をゆっくり楽しむことができます。石山寺は朝8時から入れるので、早めに訪れて朝の光に包まれる桜を満喫してみてはいかがでしょうか?人が少ないので写真撮影もしやすく、桜と石山寺を一緒にした最高の一枚を撮ることができますよ!

訪れるときの服装・荷物など注意点

瀬田川遊覧船と石山寺を徒歩で散策するのに適切な服装は、当日の天気で変わってきます。天気が良く春の暖かい日であればコートが必要ない日もあると思いますが、3月~4月の時期はまだヒンヤリと寒い日も少なくありません。特に遊覧船で水辺に行ったりすると、余計にひんやりと感じるでしょう。

そのため上着はあったほうが安心ですが、散策中に暑くなったら脱げるよう脱ぎ着が楽なものがおすすめです。荷物はなるべく軽めにして、歩きやすい靴で散策を楽しんで下さいね!

お手洗い(トイレ)スポット

トイレは石山寺に4ヶ所あるので安心です。

瀬田川沿いには唐橋公園という公園があり、こちらであればお花見の時期でも座る場所を確保できます。唐橋公園は、毎年桜が満開になると多くの人で賑わう公園です。

お食事処

石山寺や瀬田川沿いには、多くのグルメスポットがあります。

まず、おすすめしたいのが「近江牛専門店 れすとらん 松喜屋 本店」。石山寺に近い石山寺駅の一つ隣にある唐橋前駅が、このお店の最寄り駅です。滋賀県に来たら、やはり味わいたいのが「近江牛」ですよね。せっかくなので贅沢にコースで味わうのもよいでしょう。

また、瀬田川のほとりで薬膳料理がいただけるお店「茶館喫茶去」も行って頂きたいお店です。他のお店ではなかなか味わうことができないオリジナルの薬膳料理が楽しむことができ、特製飲茶と薬膳スープ、中国茶がセットになった「新・薬膳飲茶膳」がおすすめです。

他にも石山寺や瀬田川の近くには食事ができるレストランやカフェが充実しているので、お花見と合わせて訪れるとよいでしょう。

瀬田川の桜を楽しむモデルルート

モデルルートとしては、瀬田川リバークルーズで川からの桜の景色を楽しんだ後、瀬田川沿いを歩いて美しい桜を間近に感じ、そこから石山寺まで行って様々な種類の桜や花々を楽しむというのがよいのではないでしょうか。

まず瀬田川リバークルーズを体験するには、石山寺港から船が出ています。石山寺港は石山寺駅から徒歩10分程度です。運行時間が決まっているので、前もって調べておきましょう。桜の時期はほぼ毎日運航しますが、荒天の場合は欠航になることもあります。午前中の便で石山寺港を出発し、船内ガイドの説明を聞きながら瀬田川沿いの桜を楽しんだ後は、1時間程度で石山寺に戻ってきます。

その後、歩いて瀬田川沿いの桜を楽しんで、周辺のグルメスポットでランチを楽しんでください。食事の後はゆっくり石山寺を周って桜や花々を楽しみたいところです。

もちろん、朝早く石山寺を訪れて、これとは逆のコースで行くのもいいと思います。

以上で食事時間を含め3時間から4時間ほどのコースになります。

瀬田川周辺で必ず見ておきたいポイント

瀬田川流域と石山寺は、桜の種類が豊富で様々な桜が楽しめるのも特徴です。

瀬田川クルージングでは、瀬田川にある石山寺港か瀬田川新港のいずれかの港から乗船して船上から桜を楽しめます。

船での桜を楽しんだあとは、石山寺に向かってみましょう。石山寺で楽しむことができるのが彼岸桜。ソメイヨシノなどの一般的な桜より少し前の3月中旬頃から下旬に咲き、ソメイヨシノのような華やかさはないものの、春の訪れを感じることができる桜です。そして、その後にソメイヨシノやしだれ桜が咲き、多くの花見客が訪れる時期を迎えます。満開に咲き誇る桜と、歴史ある石山寺とのコントラストは見事な風景です。ぜひ、美しい写真を撮りたいですね!

また、石山寺は「花の寺」というだけあって、一年を通して季節ごとの花を楽しめます。春は桜だけではなく、多くの花々が咲き誇ります。春の初めに楽しめるコブシやモクレン、そして中旬から下旬に咲くのがツツジです。中でもツツジは、ミツバツツジやヒラドツツジなど種類が豊富です。下旬には人気の牡丹や藤なども咲き、春満開の美しい花々に癒されること間違いありません!

瀬田川の桜と一緒に訪ねてほしい場所

瀬田川沿いは紫式部ゆかりの寺である石山寺をはじめ、桜の名所としておすすめできるスポットです。電車やバスでのアクセスが良いのもポイントですよね。

また石山寺近隣には歴史が感じられる場所や和を味わうことのできる場所が多くあるので、合わせて訪れてみてください。

まずは日本三名橋のひとつである「瀬田の唐橋」。近江八景「瀬田の夕照」にも描かれている有名な橋です。また「唐橋を制する者は天下を制す」として、何度も戦乱の舞台になった歴史のある場所でもあります。

その瀬田の唐橋の守り寺とされるのが、「雲住寺」です。「三上山のムカデ退治」という民話の残るお寺で、ムカデを退治したと言われる藤原秀郷の供養のために建てられた寺と言われています。

そしてあの忠臣蔵の大石家の出身地で、大石良勝が奉納した貴重な絵馬が残っている神社「佐久奈度神社」もあります。佐久奈度神社は平安時代から残る歴史的な神社です。

こういった古い時代の歴史を感じることができるスポットも楽しめる地域なので、ゆっくり散策すると思い出深い旅になるでしょう。

瀬田川の桜スポットの縁・背景

瀬田川沿いにある花の寺として知られている石山寺は、大変古くからある歴史あるお寺です。

聖武天皇の時代である天平勝宝元年(749年)に東大寺の僧によって建立された石山寺は、伽藍山(がらんやま)の下を流れる瀬田川沿いにあり、観音信仰の霊場として人々が訪れる地となりました。平安時代には「更級日記」や「枕草子」といった有名な作品にも登場し、さらにこの寺が紫式部の名作である「源氏物語」を書くきっかけになったともされています。

このように石山寺は歴史上の多くの文学作品に登場する名刹と言えます。石山寺にある多宝塔は国宝にも指定されており、あの源頼朝が寄進したとされています。

また、月見亭は瀬田川の眺めが美しく、後白河天皇から続く天皇の玉座とされた由緒正しい場所です。そして、近江の国の風情ある景色として昔から知られる場所を8つ選び「八景」としたのが、有名な「近江八景」。その一つでもあるのが大津市にある石山寺です。石山秋月 (いしやま の しゅうげつ)と呼ばれ、今も多くの人を魅了しています。

石山寺は歴史的にみても素晴らしい場所ですので、ぜひ訪れて頂きたいスポットです。

瀬田川と石山寺で満開の桜を!

このページでは瀬田川流域と石山寺周辺の情報をお届けしましたが、いかがでしたか?もちろん一年中景色を楽しめますが、やはりおすすめは桜の季節。自然と歴史を楽しむことのできるお花見スポットで、満開の桜を堪能してください!

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