滋賀のあじさい名所5選|梅雨時にめぐりたい散策スポット紹介

滋賀と言えば日本最大の面積を誇る琵琶湖で有名ですが、6月~7月の梅雨時期になるとあじさい(紫陽花)が見ごろを迎え、県内外はもとより海外からも多くの観光客が訪れます。

あじさいは、青、白、ピンク、紫といった様々な色や形で目を楽しませてくれますし、品種の違いで個性や趣が違います。

梅雨時期で風情の増した滋賀の紫陽花を、是非旅のプランに入れてみてくださいね。

滋賀は琵琶湖・水路と「あじさい」の風情が人気、海外からも観光客が来るほど

滋賀のあじさいの魅力

滋賀では、あじさいを鑑賞できるスポットもまた個性的であり、特徴的です。滋賀の琵琶湖周辺には湖や水路などもたくさんありますが、湖畔と紫陽花のコントラストや水路を縁取る紫陽花など他にはないノスタルジックな景色がとても美しく、訪れた方からの評判も良いのが特徴です。

紫陽花のシーズンは6~7月で、観光から足が遠のきやすい時期ですが、だからこそ人も少なくゆっくりと写真撮影などが楽しめるのも魅力の一つです。

滋賀の紫陽花は鮮やかな青の他、白やピンクなど色とりどりなので、是非カメラやスマホを手に訪れ、ノスタルジックな和の雰囲気を思い出と写真に収めてくださいね。

滋賀のあじさいスポット5選

滋賀の紫陽花の名所5選を紹介します。

今回紹介するのは、滋賀で人気の紫陽花の名所の他、他では味わえない滋賀ならではの風情があるスポットを紹介していきます。

もりやま芦刈園

もりやま芦刈園

見所時期 6月~7月
場所 滋賀県守山市杉江町

 

アクセス方法 JR琵琶湖線守山駅からバスに乗り、「杉江」で下車後、徒歩20分
料金等 大人200円 中学生以下、障害者、65歳以上は100円(6・7月の有料期間のみ) 乳幼児、障害者の付き添い(1名まで)無料
公式HP 守山市観光物産協会-もりやま芦刈園
https://www.moriyamayamamori.jp/spot/332
補足情報 弁当の持ち込みが可能で、バリアフリー設計になっている

もりやま芦刈園の最大の特徴は、広大な面積と園内を走る幅の広い水路です。爽快さを感じながら、ゆったりとした気分で散策できるため、家族連れや高齢者もよく訪れるスポットです。

植えられたあじさい(紫陽花)は100品種もあり、日本だけでなく世界各国から集められていますし、その数は1万本というスケールを誇ります。

観光客からも「広いため、休日でも人混みに煩わされずに済む」「あじさいの種類と本数の多さには驚かされた」と支持されてきました。最近ではインバウンドの影響で外国人にも注目されています。

宮荘川の紫陽花(あじさい)

宮荘川のあじさい

見所時期 6月中旬~7月初旬
場所 滋賀県東近江市宮荘町

アクセス方法 近江電鉄五箇荘駅から車で10分程
料金等 無料
公式HP なし
補足情報 スポットではなく川なので公式の駐車場はありません。農道の脇に駐車することになるので注意が必要です。

宮荘川のあじさい(紫陽花)は、地元住民で結成された環境保全協議会によって植えられました。2007年からスタートした取り組みであり、毎年催される「あじさい祭り」に向けて、草刈りや防虫剤の散布が施されてきました。

ボランティアも多く活動しており、その成果は、水路の両側に300メートルというスケールで咲き誇る景色に現れています。約1,000本のあじさいが出迎えてくれますが、付近一帯は農地です。

駅から遠く、車を使うケースが多くなります。ただし、専用の駐車場はありません。農道の脇に停車させるしかないため、農作業用の車の走行を妨げないように気を付ける必要があります。

アクセスしやすいとは言えませんが、観光客は増え続けており「こんなにキレイだとは思わなかった」「わざわざ足を運んで本当に良かった」と喜んでいます。また、夜になるとライトアップされ、違った雰囲気を楽しめます。

 

八幡山城 八幡堀

見所時期 紫陽花:6月
場所 滋賀県近江八幡市大杉町

アクセス方法 電車:最寄駅はJR近江八幡駅

バス:JR近江八幡駅より近江鉄道バス長命寺線で約7分、大杉町または八幡山ロープウェイで下車

タクシー:近江八幡駅より10分ほど

徒歩:近江八幡駅より30分程度

車:高速竜王ICを出て国道477号線方向へ八幡堀まで約12km、25分ほど

料金等 無料
公式HP なし
補足情報 駐車場は市営駐車場があり、普通車なら1日500円程度で停められます。

八幡堀は、琵琶湖の近江水郷めぐり近くにあります。西の湖から流れる水とノスタルジックな町並みが非常に風情があり人気のスポットです。

紫陽花がたわわに咲いているスポットではありませんが、古き良き日本の町並みと水路、そして紫陽花のコントラストが楽しめるゆったりとしたエリアです。


紫陽花の時期には花菖蒲も見頃になっていることが多く、このエリアを散策するだけでも気持ちのよい散歩が楽しめるはずです。

 

余呉湖あじさい園

見所時期 6月下旬
場所 滋賀県長浜市余呉町川並 県道 532 号線

 

アクセス方法 JR北陸本線余呉駅から徒歩30分程北陸自動車道木之本ICから車で10~15分程
料金等 無料
公式HP 北びわこふるさと観光公社-余呉湖あじさい園
https://kitabiwako.jp/spot/spot_806
補足情報 電車を使うのであれば、最寄り駅の余呉駅からは徒歩で30分程かかります。体力に自信のない人は車を使うか、駅でレンタサイクルを借りると便利です。散策コースを楽しみながら、あじさい園も観光できます。

余呉湖は琵琶湖の北北東に位置しており、「鏡湖」と呼ばれてきました。水面が穏やかで、湖面が鏡のように見えるからです。その美しさは金葉和歌集に歌われているほどで、賎ヶ岳から見下ろす絶景は特に人気があります。

この余呉湖畔にあるあじさい園の魅力こそが、滑らかな湖面とあじさい(紫陽花)のコントラストで、全国を見渡してもここにしかない美しさが際立っています。

およそ1万本の花々が観光客を魅了しており、600メートルという規模で咲き誇っていることも大きな特徴です。

全長寺(だるま寺)

見所時期 7月初旬
場所 滋賀県長浜市余呉町池原885

 

アクセス方法 JR木ノ本駅からバスに乗り「今市」で下車後、徒歩で5分北陸自動車道木之本ICから15分程
料金等 入山料300円
公式HP 曹洞宗近畿管区教化センター-全長寺(だるま寺)
https://www.soto-kinki.net/teranavi/pickup/zenchoji/
補足情報 境内へ入らなくても紫陽花の観覧はできますが、寺に飾られただるまを拝観するには入山料が必要です。

全長寺は1790年に建立され、堂内には達磨大画像が飾られていることから「だるま寺」と呼ばれてきました。入山参拝すると観覧できます。また、境内には前住職・平家長喜老師が建てた「だるま石像」もあり、全ての参拝者が手を合わせることができます。観覧料は300円、観覧時間は8:00~17:00です。

さらに、全長寺は「だるま寺」の他に「あじさい寺」という符丁も持ちます。現住職・平家芳雄老師が植樹したことがきっかけです。いまでは50種類、1,000株ものあじさい(紫陽花)が参拝者の心を癒しています。

あじさいは余呉町の花であることから、老師は村の活性化を祈念して植えました。老師は、草刈りや剪定、堆肥の調整といった世話を、自身の修行と位置付けています。初夏はあじさいの季節ですが、春の桜や秋の紅葉も見ごたえ充分です。

 

あじさい(紫陽花)時期の滋賀観光モデルルート

6~7月の時期は滋賀地方で美しいあじさい(紫陽花)を鑑賞できます。

滋賀の紫陽花スポットは、琵琶湖北部から南部まであるため、1日で全て回るのではなく、日を分けて訪れると余裕を持って楽しめます。

例えば琵琶湖北部エリアであれば、全長寺、余呉湖あじさい園が近いのでゆっくりめぐることができます。電車を使うのであれば、北陸本線の余呉駅を下り、バスで北へ15分程行けば全長寺に到着します。余呉湖あじさい園は余呉駅へ引き返し、徒歩かレンタサイクルを利用します。

また、大津に近い琵琶湖南部エリアを回るなら宮荘川、もりやま芦刈園を中心に回ると良いでしょう。

車で回る場合は宮荘川、もりやま芦刈園のどちらも回りやすいですが、電車等で巡る場合はバスやタクシーを乗り継ぐためどちらか1つに絞り、あとはカフェやご飯どころでゆっくりする方が旅を楽しめるかもしれません。

また紫陽花を見るだけでなく、梅雨時の風情を楽しみたいのであれば八幡堀を訪れ、ノスタルジックな街並みや付近の神社仏閣を巡るなどゆったりとした時間を過ごすルートが良いかもしれません。

滋賀のあじさい巡りはこんな方におすすめ

花見と言えば「観桜会」を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、あじさい(紫陽花)には和洋の違いはもちろん、数多くの品種があります。メジャーな花見とは言えないまでも、梅雨時期は特に美しさが映えるため、神社仏閣や田園、水路、公園等に咲くあじさいを求めて観光客が集います。

そんな知る人ぞ知る花見を楽しむには、時間をかけた旅行プランがおすすめです。ローカル線を使い、バスに乗り換え、時にはレンタサイクル等も活用しながら散策すれば、滋賀の歴史や地元民が愛する店等にも出会えます。

滋賀周辺のオススメの宿泊施設

日帰りもいいですが、時間が許すなら宿泊して郷土料理や温泉を堪能したいという方にもおすすめです。

「双葉荘」は彦根市にあり、すぐ目の前が琵琶湖東部です、全長寺・余呉胡あじさい園・宮荘川を訪れた後に泊まるなら最適です。古風な佇まいが雨でしっとりと濡れる様は趣があります。

「木もれび」は大津市にあるため、もりやま芦刈園と三室戸寺へ行くのなら便利です。近江牛を使った料理が評判で、和洋折衷のモダンな造りが魅力です。センス溢れる屋内から、雨を受ける庭園を眺めるのも風情があります。

紫陽花の季節はゆったりとした旅にピッタリなのでぜひ宿を手配しながら訪れてみてくださいね。

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