陶芸で有名な滋賀県甲賀市の信楽町では、毎年ゴールデンウィークの時期に、実力あるプロの陶芸家が集う信楽作家市が開催されます。
この作家市では、プロの作った個性的でデザイン性の高い作品を見るだけでなく、即売会で購入することもできます。せっかくわが国有数の陶芸の街を訪れるなら、たくさんの陶器の中から自分にピッタリの食器を探してみましょう。
ぜひこのページをお読み頂き、ゴールデンウィークの予定に信楽作家市も加えてくださいね!
全国から164人の作家が集う春の信楽作家市!来場者は4日間で5万人超
信楽作家市とは、新緑鮮やかな5月に陶芸の町・滋賀県の信楽で開かれる陶芸を主とした展示即売会です。
開催日数は4日間ですが、その間に5万人もの来場者数を誇るの一大イベントとなっています。
全国から164人の作家が集まるこの祭典は、当初は60人の作家たちが集うことで始まりましたが、現在では164人の参加者数にななりました。
この信楽作家市で展示・販売されている作品は、すべて作家手作りの品です。また、ここに出展できるのは過去に個展活動を行い、なおかつ自身のHPなどを持っている作家に限られています。そのため趣味程度の活動をしている作家がフリーマーケット気分で出展することは出来ず、高い品質の作品が集う市として注目されています。
さらにこの作家市には、陶芸だけでなく、ガラス製品や木工・金属加工品、繊維品などたくさんの作家が出展します。
つまり、信楽作家市は全国から新進気鋭のものづくり作家が集うイベントなのです。
信楽作家市2020 日程・会場・アクセス
見所時期 | 2020年5月2日(土)~5月5日(火祝こどもの日)の4日間 |
場所 | 滋賀県立陶芸の森太陽の広場 滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188−7 |
アクセス方法 | 電車 ・「JR草津駅」より 草津線乗り換え「貴生川駅」下車、信楽高原鐵道乗り換え「信楽駅」下車、徒歩20分(所要時間約75分) ・信楽高原鐵道「信楽駅」より 甲賀市コミュニティバス「陶芸の森前」 または「陶芸の森(陶芸館前)」下車(所要時間約5分) ・「JR石山駅」より 帝産湖南交通バス「田上車庫行き」乗車、「田上車庫」で 「信楽行き」に乗り換え「陶芸の森前」下車 (所要時間約70分) |
公式HP | 信楽作家市 公式HP http://www.shigaraki-sakkaichi.com/ |
補足情報 | 信楽作家市は例年GWの4日間に開催されていますので、2020年も例年と変わらずこの大型連休後半の5月2日(土)から開催されることが予想できます。開催期間は春の大型連休とぶつかるため、宿や交通チケットなど早めの準備をしておくほうが良いでしょう。 |
春の大型連休中なので、早めに旅行の日程や宿の予約を行った方がスムーズです。
訪れるときの服装、装備など
春の大型連休中なので朝夕は冷え込み、最低気温が10度を切ることもあります。服装は必ずカーディガンなどの上着を持つことをおすすめします。しかし日中は会場内を歩くことになるので、動きやすい格好が適しています。
また、作家市で陶器を購入することもあるでしょうから、バッグはクッション性のあるものが良いでしょう。せっかく手に入れたお気に入りの一品が、持ち帰る間に壊れてしまうようなことにならないように、慎重に持ち運べる手提げのようなタイプがおすすめです。
空いている時期・曜日・時間帯など穴場情報
春の大型連休中に開催される信楽作家市は、当然ながら例年大変なにぎわいとなります。2020年の開催予想日程である5月2日の土曜日から5月5日の祝日火曜日は全て休日のため、曜日を問わず混雑することが予想されます。
混雑を避けるには、まだ空いている早朝の時間帯から会場を覗いてみるのもひとつです。早めに到着することができれば、自信の品物を作家本人から教えてもらえるというような、貴重な経験が出来るかもしれませんからね。
この作家市に並ぶ作品はどれも手作りの一点モノですので、お気に入りの品を見つけるには早朝がおすすめです。
お手洗い(トイレ)の場所
お手洗いは、会場である陶芸の森内にたくさんあるので不便しません。陶芸の森は広い施設なので、トイレ以外にも座れる場所は沢山あります。
また、太陽の広場の近くには信楽産業展示館があり、そこでは信楽焼を見たり購入したりすることもできます。品物の購入という形で地域に貢献するのもいいですね。
周辺のお食事処
お食事処は公園内のBROWN RICE AND WATERがおすすめです。広い店内は開放感があり、公園のリラックスした雰囲気のままゆったりと腰を落ち着けることができます。玄米と野菜にフォーカスした健康を意識したレストランで、陶磁器に触れた後の食事としてはピッタリです。
お茶をしたいときはカフェ大窯に、ぜひ足を運んでみてください。明山窯のOgamaギャラリー1階にあるカフェで、役目を終えた窯を見ながら至福の一杯が味わえます。
信楽作家市の見所・特徴
全国の陶芸作家が集まる信楽作家市の特徴は、なんといってもそのクオリティの高さにあります。
プロとして個展を開いたり、他のイベントに参加したことのある作家に絞って出展者を募っているため、アマチュアの即売会とは一線を画します。デザイン性の高い「作品」として作家が精魂込めて作った陶磁器は、どれも一点モノであり、見る者をうならせる品物ばかりが並びます。164人もの作家が自信の作品を展示しているこの信楽作家市では、プロのの逸品を自分の目で見て購入することができるのが大きな魅力なっています。
また、2019年から新しく始まったワークショップでの陶芸体験も見どころの1つです。せっかく陶芸作家の集うイベントへ足を運ぶわけですから、ぜひ高い技術に触れてみてください。ワークショップストリートでプロの陶芸作家があなたをお待ちしています。
信楽作家市に出品されている作家さん・作品
信楽作家市には毎年以下のような作家さんが出展しています。
【奥田 章】
地元・信楽の文五郎窯で作陶を行う人気の陶芸作家です。
シンプルですっきりとした、スタイリッシュな作風が特徴で、日常の食事のグレードを一つ上げてくれる作品を発表しています。和食はもちろん洋食にも合う作品を作っており、日常での使い勝手の良さも評価されています。落ち着いた色合いの十草模様の美しいプレートは手に入れたい一品です。
【久保雅裕】
兵庫県出身の作家で、東月窯という工房で作陶を行っています。
淡く優しい色合いが特徴のマグカップや雲型や花型のプレートなど、遊び心のあるデザインに心を掴まれます。他には類を見ない独特なデザインは、それだけで贅沢な気持ちにさせてくれる作品です。
【安見工房】
青釉線刻というモチーフで有名なこの工房は夫妻で活動しています。
夫の勇人さんがうつわをろくろで制作し、妻の麻紀さんが目を引く素敵な絵付けを施すそうです。陶磁器と同じ土から作られた野菜を描くという美学に則った器はご飯を食べるのにピッタリです。安見工房は秋の信楽セラミックアートマーケットにも参加されている大変人気のある作家です。
【福井亜紀】
信楽焼の植木鉢という珍しい作品が特徴です。
手のひら大の小さめの植木鉢は、会場で植え替えサービスもありSNSでの話題をさらいました。他にも陶磁器のピアスやリング、狸の置物まで手に取ることができます。
他にも一緒に訪ねてほしい場所
信楽作家市が開催される陶芸の森には陶芸館という陶芸美術館があり、陶芸館ギャラリーも充実しています。期間によって催し物も異なるため、覗いてみると一層陶芸の町を楽しめます。
また園内には、いくつか信楽焼でおなじみの「たぬき」の焼き物も設置してあります。広い園内をたぬき探しで散策してみるのも楽しそうですね。
そして陶芸の森付近には信楽たぬき温泉という温泉施設もあります。ここには足湯もあって、歩き回って疲れた足を休めるには絶好のスポットです。
さらに、バスの通りにも信楽焼のギャラリーがあります。上でも紹介した文五郎窯のギャラリーの前には信楽焼のたぬきもあるの、記念撮影してみてはいかがでしょうか?地元からの出展者も多くいるため、貰った名刺を片手にギャラリーめぐりをしてみるのも良いでしょう。
先ほどカフェとして紹介したOgamaは、江戸時代から続く信楽焼の老舗窯元「明山窯」が営むギャラリーが2階部分にあります。カフェでお茶を飲んだら、そのまま2階に上がり、信楽焼の雑貨などを見てみるのもいいでしょう。
近くにはお茶のお店「茶楽園」やベーカリーもあり、食器とセットで食品も信楽で揃えてみると、より一層信楽の雰囲気が味わえます。
まとめ
信楽作家市へは朝早く訪れたほうが良いため、前泊でいらっしゃる方も多いようです。
作家さんの素敵な焼き物を、宿でゆっくり眺めながら過ごすのも素敵な時間ですよね。宿泊しながら信楽作家市に訪れたい方のために、作家市の近くの素敵な宿情報をお伝えしておきますね。
信楽作家市周辺の宿情報
信楽への旅行にはゆっくりできる宿が必要です。それに、せっかく信楽へ来たのだったら雰囲気までこだわりたいですよね。
そんな希望に沿うのが「炎の里信楽の宿小川亭」というお宿です。
陶芸の森からは電車やバスに乗らずに徒歩で行ける距離にあります。内装は純和風の造りで、畳の部屋に温泉の貸切露天風呂といった贅沢な宿泊プランが用意されています。貸切露天風呂はたぬきの腹鼓か分福茶釜をかたどったユーモラスな見た目で、予約時に指定することも可能です。
この温泉の泉質はナトリウム泉で、体の中から旅の疲れを癒してくれます。食事にもこだわりがあり、なんと日本三大和牛のひとつである近江牛を使ったすき焼きが味わえます。
以上のように、焼き物の町・信楽を味わい尽くしたい方にピッタリのお宿が「炎の里信楽の宿小川亭」です。
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