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琵琶湖疎水の桜|川の両岸に咲き誇る満開の花を船から眺める贅沢 - 旅ゆら

琵琶湖疎水の桜|川の両岸に咲き誇る満開の花を船から眺める贅沢

琵琶湖疏水

びわ湖観光というと、広大な湖面を眺めたり、船に乗って揺られてみたりという楽しみ方を連想される方が多いのではないでしょうか。でも、また違った楽しみ方がびわ湖にはあるのです。

その1つが琵琶湖疏水(びわこ そすい)。これはびわ湖の水を京都市へ流すため、明治時代に作られた水路で、国の史跡に指定されています。特に、桜の季節にはぜひ訪れて頂きたい観光名所です。

今回は、この琵琶湖疏水を中心としたお花見スポットを詳しくご紹介したいと思います!

「琵琶湖疏水」は山桜とソメイヨシノの桜並木が楽しめる、京都有数の人気スポット

琵琶湖疏水は、桜の名所の多い京都の中でも人気のあるスポットです。明治時代に京都の活性化を図って建築された歴史ある建造物に、疏水に沿って両岸に立ち並ぶ満開の桜はまさに圧巻です。ソメイヨシノと山桜という2種類の桜により、色鮮やかな桜並木が楽しめます。桜のシーズン中であれば、夜にはライトアップが行われ、昼間とは違った幻想的な世界観を堪能できます。

そして琵琶湖疎水における花見の魅力は、2018年に復活した琵琶湖疏水通船です。水の上から見る満開の桜は、歩きながら見るのとは違った感動を与えてくれるでしょう。

また、大津伝統の大津絵や歴史ある神社など、疎水や桜並木以外にも楽しめるスポットが多くあるのも魅力の一つ。さらに、京都の和食も堪能できるので、お花見には最適な場所といえるでしょう。

明治から続く歴史あふれる建造物と、桜のコラボレーションを堪能できる琵琶湖疏水は、名所といわれるだけの魅力にあふれたスポットです。

琵琶湖疎水の桜スポット情報

見所時期 3月下旬〜4月中旬
場所 滋賀県大津市三井寺町、他

アクセス方法 電車:京阪電気鉄道線 三井寺駅から徒歩5分。JR大津駅から京阪バスまたは江若バスで約10分、三保ヶ崎下車すぐ

車:名神高速道路大津ICから約15分

料金等 疎水沿岸は無料で散策できます。
公式HP びわ湖大津トラベルガイド
https://otsu.or.jp
補足情報 解放時間は24時間。いつでも時間を気にせずご利用できます。お手洗いが少ないので、事前に済ませておくといいでしょう。専用の駐車場はありません。車でお越しの方は、事前にコインパーキングなどの場所を把握しておくことをおすすめします。

訪れるときの服装・荷物など注意点

琵琶湖疏水でのお花見は、歩いて見る人が多いと思います。そのため、動きやすい格好で靴はスニーカーがおすすめです。また、船に乗る場合はトンネル内は気温が-5℃くらいになるので、軽く羽織るものがあると安心です。さらに、雨天時に備えてレインコートなども用意しておけば万全ですね。

船内のスペースは限られているので、他の方の迷惑にならないためにも手荷物は少ない方が望ましいです。なお、乗船時にはライフジャケット着用が義務付けられます。

また、乗船場が明治時代の施設をそのまま利用しており、段差や通路が整っていないところがあるため、乗船できるのは自分で乗降できる方のみになります。

比較的空いている時期・曜日・時間帯

琵琶湖疎水は、桜の名所の多い京都の中でも屈指の名スポットですので、お花見の時期は大変混雑します。交通規制もかかるので、車でお越しの方は桜を見るまでに時間がかかってしまうと思います。そこで、渋滞を避けるためには早朝に来るのをおすすめします。

昼間はもちろん、夜もライトアップがあるので人が減ることはありません。しかし、朝早い時間であれば、まだ交通規制もされていないため、スムーズに桜を見られる可能性が高いです。また、専用の駐車所がないため、車でお越しの方はコインパーキングなどの場所を事前に把握しておくといいでしょう。

お手洗い(トイレ)が少ないので注意

ただ1つ問題になるのは、お花見のルートにトイレが少ないことです。琵琶湖疏水にはいくつかの公園が点在していて、公園内にはトイレがあります。

また、軽く座れる場所も備えているのでちょっとした休憩にも便利です。しかし、公園内は広くて、トイレの数も限られています。例えば、長等公園内には3つしかありません。

そのため、トイレはお花見の前に駅などで済ませておくか、食事の際に利用した店のトイレで済ませるのがいいでしょう。

琵琶湖疏水の桜スポット周辺のお食事処

琵琶湖疏水は全長20kmにも及ぶため、歩いて花見をするときは、休憩することも必要になるでしょう。

ただ、食事処は多くあるため心配いりません。

行列覚悟の人気うどん店「山元麺蔵」をはじめ、豆腐や、うどんの老舗が軒を連ねます。ミシュランで三ツ星を獲得した割烹料理店や会席料理の店もあり、京都ならではの和食を楽しめるのも魅力の一つとなっています。和菓子や洋菓子のカフェもあるので、女性も楽しめるでしょう。

琵琶湖疏水の桜を楽しむモデルルート

琵琶湖疏水でお花見をするには、まず京阪石山坂本線の三井寺駅を利用するのがおすすめです。

疏水は三井寺駅のすぐ脇を流れているので、駅を出たらすぐに景色を楽しめます。まず、三井寺駅から一番のおすすめスポットである「鹿関橋」へ向かいましょう。鹿関橋へは疎水に沿って進むだけ。徒歩6分ほどで着くので、長距離を歩くのが苦手な方でも気軽に行けます。

鹿関橋からは長さ2436mの第一トンネルの入り口が見え、その左右を桜が彩る景色はまさに絶景。琵琶湖疏水の中でも、有数の花見スポットとして有名です。

琵琶湖疏水クルーズ

また、三井寺駅から鹿関橋に行く途中には大津閘門があり、ここは水量を調節する水門が名物となっています。大津閘門は、日本人の手により作られた日本最初の洋式閘門。れんが造りでレトロな雰囲気があり、歴史を感じられます。

このルートなら、桜シーズンにはライトアップもされるので、昼間とは違った世界を楽しんでください。

必ず見ておきたいポイント

琵琶湖疎水はに水路の両岸に約500本の桜が立ち並んでおり、ソメイヨシノや山桜の下をくぐるように歩きながらお花見を楽しめます。そんな琵琶湖疏水の中でも、「鹿関橋」は必ず見ておきたい名スポット。三井寺駅から疎水に沿ってまっすぐ進むと水門があり、その先に鹿関橋があります。

もともと鹿関橋からは第一トンネルの入り口が望め、景観が素晴らしいことで有名なのですが、琵琶湖疏水には、明治初期の空気が残っているので、その空気感と景観を同時に味わえるのです。桜のシーズンには、景観と桜による絶景が楽しめるため、橋の上は人でいっぱいになるほど人気があります。

また、春には岡崎エリアにおいて「岡崎桜回廊ライトアップ」が行われます。南禅寺舟溜りから夷川ダムまでの琵琶湖疏水沿い約1.5kmにわたりライトアップされ、非常に美しい景色を楽しむことができます。水面に映る夜桜は、なんとも幻想的な世界を創り出し、まさに絶景。

ライトアップ前の夕方ごろから夕焼けに染まった桜が見られ、また違った世界観が楽しめるはずです。

琵琶湖疏水の桜と一緒に訪ねてほしい場所

琵琶湖疏水クルーズ

琵琶湖疏水では、両岸から疏水に沿って歩けば十分桜を堪能できるでしょう。しかし、もし予約が取れれば琵琶湖疏水船クルーズを利用するのがおすすめです。水の上から見る満開の桜は、別の感動を与えてくれます。船員によるガイドもあり、疏水について深く知ることができるので、桜だけでなく歴史も楽しめるのです。

琵琶湖疏水には観光スポットが多く、その中でも三井寺がおすすめ。近江八景の一つとしても知られている三井寺には、国宝クラスの文化財が多く揃っています。

また、三井寺の観音堂に向かう途中には長等神社もあります。長等神社は1300年の歴史があり、朱塗りの立派な楼門がなんとも目をひく美しさ。自然に囲まれているので、季節も感じられます。

そして、長等神社の参道で大津絵の老舗「大津絵の店」に立ち寄ってみつはいかがでしょうか?。大津の代表的な郷土土産として知られている大津絵。大津絵の店では、貴重な伝統芸術に触れられます。

数万円〜数十万円するものもありますが、陶製品なら数百円のものも多いので、ぜひ記念に1つどうぞ。

琵琶湖疏水の桜スポットの縁・背景

蹴上インクライン

明治維新後、首都が東京に移ったことで京都は人口が減少し産業の低下により沈みきっていました。そこで、京都の活性化を図るために作られたのが琵琶湖疏水。琵琶湖の水を京都市へ引くために、明治時代に作られた水路です。

このプロジェクトには工事費用が125万円もかかり、現在のお金に換算すると約1兆円になるほど壮大ものでした。建設後は日本初の水力発電や水運業など、京都の復興と近代化に大きく貢献しています。

水閣門

120年以上経っても、なお現役で稼働している水路です。明治時代には、この水路を行き来できる通船が通っていましたが、自動車や鉄道などの交通機関の発達により利用頻度が減少。そして、1951年を最後に船の往来は終了しました。その後、復活を望む声は上がっていましたが実現せず、もう通船の復活はないとまで思われていました。

しかし、2018年春に琵琶湖疏水通船が復活。復活を望んでいた歴史好きや疏水ファンの方だけでなく、花見客にも待望の瞬間でした。通船は近代建築の史跡を臨場感あふれる視点で見られ、同時に桜まで堪能できると話題のアトラクションとなっているのです。

ちょっと違ったびわ湖の楽しみ方をどうぞ!

このページでは、琵琶湖疏水とその周辺のお花見スポットを中心にご紹介しました。またひとつ違ったびわ湖の楽しみ方をお届けできたのではないかと思います。

たくさんある京都のお花見スポットとして、ぜひ覚えておいて下さいね!

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