白毫寺の九尺藤|5月の兵庫丹波で見ておきたい花見スポット

九尺藤

白毫寺(びゃくごうじ)は兵庫丹波の中でも有名な藤スポットです。特に「九尺藤」と呼ばれる品種は花穂が長く、最長記録は180cmにもおよびます。毎年、藤のシーズンには丹波・白毫寺に多くの人が訪れ、藤の花を楽しんでいます。白毫寺の藤は藤棚が長いため花の量が多く、ため息が出るほどの美しさです。

丹波・白毫寺の藤スポットの見所時期や混雑を避けるコツなどを詳しく紹介します。

白毫寺に咲き誇る「九尺藤」は兵庫・丹波の絶景

白毫寺は兵庫県丹波市にある天台宗の寺院です。白毫寺の裏にある藤園が見事なことで知られています。

白毫寺の藤は「九尺藤」という品種で、長く垂れ下がった花穂が特徴的です。特に白毫寺の藤棚は全長120mにも渡り非常に長いため、藤の花が紫のカーテンや滝のように咲き誇り迫力が凄いと評判になっています。

白毫寺の藤は、視界を埋め尽くすほどの藤の花は圧巻の美しさであり、あまりの美しさに一度見た人は次の年にも足を運ぶほどです。藤の花のシーズンは5月のため、気候も行楽にちょうどよくリピーターが絶えません。

なお九尺藤の開花時期には夜間のライトアップが行われます。光に照らされた夜の藤の花は、より幻想的で昼間とは違った美しさを堪能できるのが魅力です。


白毫寺の九尺藤は多くの評判を呼び口コミでも話題なので、年々見物客が増えています。九尺藤の開花時期がゴールデンウイークに重なった年は特に混雑が予想されます。


九尺藤を見ようとする見物客の多さからは、九尺藤の人気の高さが伺えますね。

丹波・白毫寺の藤スポット情報

九尺藤

見所時期 5月初旬ごろ〜中旬ごろ
場所 兵庫県丹波市市島町白毫寺

アクセス方法 電車はJR福知山線の市島駅で下車タクシーで8分
車は舞鶴自動車道の春日ICから福知山方面へ約10分駐車場:無料(第1駐車場〜第7駐車場)
料金等 拝観料 個人300円、団体200円、高校生以下は無料
拝観時間:8:00〜17:00
公式HP 天台宗・五大山 白毫寺(HPリンク先の名称)
http://www.byakugouji.jp/
補足情報 白毫寺は駅から車やタクシーで8分ほどの距離にあり、やや遠いです。

駐車場は白毫寺のものを無料で借りられます。
第1駐車場〜第7駐車場まであり、藤のシーズンで混雑するときは第1駐車場と第2駐車場が藤スポットに近いため、そこから順番に満車になっていきます。

 

訪れるときの服装・荷物など注意点

白毫寺の九尺藤は5月の初旬から中旬がシーズンのため、初夏の気候が心地よい季節です。ただ冷たい風が吹くことも考えられるため薄手のカーディガンやパーカーを持っておくと重宝します。

車で訪れた場合には駐車場から歩きますし、藤の花を見物する時も歩くので動きやすい服装が最適です。靴も履きなれた靴を履いて行きましょう。荷物は極力軽くして、リュックやショルダーバックなどにまとめると見学しやすいのでおすすめです。

白毫寺は犬も境内に入れるので、ペットと一緒に藤の花を楽しめます。

比較的空いている時期・曜日・時間帯

白毫寺周辺は、藤のシーズンになると毎年、見物客で道路が非常に混雑し渋滞が起こります。お寺の方で駐車場はたくさん用意してくれているのですが、昼前の10時~11時頃に現地に到着すると駐車場に入る前(お寺の2km手前)で車が渋滞で動かなくなり駐車場に入るまでに1時間かかったという口コミもありますので、GWや藤のピークの時期はお寺の拝観開始前から行って早めに並んでおく方が良さそうです。

夜のライトアップがされている時期は、平日の夜の時間帯が比較的空いています。

なおGWは屋台が出て賑やかですが、騒がしくて落ち着いて藤の花を見ることができないこともあります。藤の花を心ゆくまで堪能したい場合には、混雑のピークになる満開より少しずらして出かけることも検討してみてください。

藤の圧巻な満開を楽しむことはできませんが、藤のシーズンの最初か終わりがけに出かけ藤の開花の時期をずらすことで混雑に巻き込まれにくくする事もできます。ゆっくりと藤の花を楽しみたい場合には、見頃時期より少し早めに訪れることも検討しましょう。

お手洗い(トイレ)スポット

白毫寺に藤花見に来た際のお手洗いは、第一駐車場にトイレが設置されています。きれいなトイレなので快適です。

周辺のお食事処

また周辺のお食事処としてはmイタリアンレストラン「テッラ・ドーノ」があります。白毫寺から車で6分の場所にあり、休憩にもぴったりです。テッラ・ドーノは地元の食材を使用したイタリアンを提供しています。人気のランチメニューは、サラダにお好きなパスタかピッツァ、それに手作りデザートまで付いたセットです。昼間のランチだけではなく、夜にはイタリアンをコースで楽しむことができるので、白毫寺の帰りにも立ち寄ることができます。

畳張りのキッズルームには、おもちゃもあり子供達がのびのびと遊ぶことができるのでファミリーにも好評です。
テッラ・ドーノは20台とめられる駐車場が完備されているため利用しやすいです。

また上記のレストラン以外には、GWなど行楽シーズンには藤の花が見られる広場には屋台が出て、テーブルとイスが置かれているので、ここで持参したお弁当を食べることもできます。

白毫寺の藤を楽しむモデルルート

白毫寺 藤

白毫寺は直接お寺に車で行く方も多いので、直接お寺に行った場合は藤棚を楽しんだあと、境内の庭園散策を楽しんでみてください。白毫寺には孔雀がいることでも有名で、羽がきれいなので立ち寄ってみると良いでしょう。

また、電車でお越しの場合は渋滞は関係ありませんので、ランチやお茶の時間似合わせてお散歩がてら白毫寺の藤を見に行ってみてください。なお白毫寺から最寄り駅の市島駅までは徒歩で片道1時間程度(4km)の道のりです。動きやすい格好で散策しながら時間に余裕を持って回ると良さそうです。

また、藤は晴れの日だけでなく雨の日も似合います。すっきりと晴れている時は青空と藤の花のコントラストを楽しめますが、シトシト雨が降る天気の日もしっとりと良い雰囲気でおすすめです。

白毫寺に来たら必ず見ておきたいポイント

白毫寺は九尺藤が見られるスポットとして有名ですが、実は白毫寺の境内の藤の花ではなく隣の「近藤フジ園」にある120mの藤棚が「白毫寺の藤」と呼ばれています。白毫寺の境内にも藤の花がありますが、九尺藤はさらに奥の広場にありますので注意してください。

境内を抜けると近藤フジ園の広場があり、その広場を囲むように藤棚が設置されています。さらに上部の山間にも藤棚が設置されているので、そこに移動して広場の藤を上から眺めるのもおすすめです。広場で食事を楽しんだり、藤の下にあるベンチで休憩をしたりできます。

また白毫寺の境内には大きな七福神の像が設置されていたり、本物のクジャクが飼われていたりします。クジャクは仏教の守護神とされているため白毫寺でも飼育しているようです。その他、境内の池(心字池)にはキレイな鯉が泳いでいます。この世とあの世をつなぐ橋と言われている太鼓橋も見ることができます。太鼓橋はとても急な橋になっている特徴的な橋なのでぜひ見てみてくださいね。

白毫寺に来たら一緒に訪ねてほしい場所

白毫寺周辺には黒井城があり、歴史が好きな人におすすめです。

本城部分は標高356mの頂上にあり、様々な場所で曲輪や土塁などを見ることができます。

興禅寺は黒井城の下館跡にあり、高石垣に白いぬり塀が特徴です。春日局の生誕地という説があり、見所としては境内に「お福の腰かけ石」や「お福産湯の井戸」があります。黒井城はJR黒井駅から車で6分ほどの場所にあり、白毫寺で藤の花を楽しむ際に立ち寄るのがおすすめです。

城主は荻野(赤井)悪右衛門直正で、立派な山城を築きました。黒井城は1575年に明智光秀による丹波攻めにあいますが、城主の荻野直正は最後まで武士らしく抵抗を続けました。しかし、その3年後には直正は病没し、翌年に黒井城は落城してしまいます。

白毫寺の藤と歴史背景・縁のある人物など

白毫寺の創建は705年であり、法道仙人が開基となっています。白毫寺は法道仙人が中国の五大山で修行をしたことにちなんで五大山とも呼ばれています。法道仙人はインドの僧であり、五大山の修行後に日本を訪れたとされています。本尊は天竺から伝えられたとされる秘仏・薬師瑠璃光如来です。

薬師瑠璃光如来の白毫から神々しい光が放たれたことから白毫寺という名前が付けられました。南北朝時代には地元領主の庇護を受けることになり、丹波を代表する名刹として栄えました。

白毫寺の九尺藤は住職が土作りから取り組み育ててきたものです。藤とともにサクラやツツジなども植えられ、四季折々で植物の美しさを楽しむことができます。藤の花は地元の方々と力を合わせて街おこしに活用しようと育てられてきたのが始まりになります。

白毫寺は明智光秀の丹波攻略の際に焼失してしまった過去を持ち、明智光秀ゆかりの地としても有名です。兵火によって萌えてしまった白毫寺ですが、多くの人々の信仰の力によって見事に再興することになりました。

先程、周辺スポットとして紹介した黒井城も明智光秀ゆかりの地でしたが、白毫寺も明智光秀の丹波攻略にまつわるスポットの一つですので、大河ドラマ「麒麟がくる」のゆかりの地めぐりと合わせて白毫寺の藤を見に来ると良いかもしれません。

丹波・白毫寺で絶景の花見と歴史を感じてみてくださいね

九尺藤

丹波周辺は隠れた名所が多い観光スポットです。大河ドラマ「麒麟がくる」の影響で明智光秀ゆかりの地として注目され混雑することが予想されますので、余裕を持った旅行プランで丹波・白毫寺を訪れてみてくださいね。

平日に動けるのであれば、混雑の時期を避けて宿泊しながらこの地をめぐるのも良い旅です。寺院の風情と美しい藤に触れて良い時間を過ごしてくださいね。

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