信楽陶器まつり(秋の信楽陶器市)|2020年は即売会で陶芸の魅力に触れる旅

信楽焼祭り

滋賀県甲賀市には、信楽町があります。信楽といえば信楽焼が全国的に有名ですよね。実は信楽町では、毎年秋に陶器市が開かれており、全国から陶器ファンが訪れます。

このイベントでは、伝統的な陶器からモダンなデザインのものまで幅広く展示され、また即売会で直接買うこともできるので、やきものにそれほど興味のない方でも十分楽しむことができます。

陶器まつり以外にも見どころがありますので、今回紹介する内容を参考に秋の信楽を楽しんでくださいね!

秋の恒例信楽焼祭り(信楽陶器市)とは?

信楽焼祭り(信楽陶器まつり)とは、毎年秋に信楽駅前を中心として特設会場が設けられて行われる滋賀県の恒例イベントのひとつです。このイベントに参加するのは地元の陶器店。およそ20店舗以上が参加して様々な陶器を展示するほか、販売も行われています。

高級で敷居の高い伝統工業といったイメージの強い信楽焼は、店舗を構えていても入りづらいという人がいるかもしれませんが、この信楽焼祭り(信楽陶器まつり)では、様々な作品が展示され、見るだけではなく直接触れられるという特徴もあります。実物を間近で見て、直接触れて、日本の和を感じながら購入することができるという即売会が特に人気の高いイベントです。

2019年の即売会は、残念なことに台風の影響を受けて途中からイベント中止となってしまいました。2020年の即売会イベントは無事に楽しめることを期待したいです。

信楽焼祭り(信楽陶器まつり)イベント情報2020

開催時期 10月
場所 滋賀県甲賀市信楽町 信楽駅周辺
アクセス方法 電車:JR草津線貴生川駅から信楽高原鐡道信楽駅下車して徒歩1分
車:新名神高速道路設楽インターチェンジより車で約10分で滋賀県立陶芸の森
バス:無料シャトルバスに乗り陶芸の森下バス停下車して徒歩17分で即売会会場に到着
料金等 無料
公式HP 信楽陶器まつり公式ホームページ
https://www.shigaraki-matsuri.com/
補足情報 毎年体育の日を挟んだ10月の三連休に開催され、2020年は10月12日から14日まで開催されるそうです。

信楽焼祭りの会場周辺には、祭り以外にも楽しむことができるお食事処や休憩スポットなどが多数あります。それぞれの施設を活用して、祭りをより一層楽しみましょう。

トラブルでも安心できる甲賀警察署信楽交番は、会場となっている信楽駅から徒歩3分ほどの位置にあるので、安心して祭りに参加できますね。

訪れるときの服装・荷物など注意点

信楽焼祭りは毎年10月に開催される祭りであるため、訪れる際の服装に注意が必要です。じっとしていると肌寒いのですが、陶器を見て回るために会場を歩いていると、人混みもあって徐々に暑くなることもあるので、脱ぎ着しやすい服装を選んでおくと安心です。

また、信楽焼祭りの目玉は陶器の即売会ですので、会場に着いたらお気に入りを見つけたり、お土産として購入したりすることもあるでしょう。その時のために重いものが入れられるバッグを用意しておきましょう。

見やすい時間帯・訪れるタイミングなど

信楽焼祭りは、毎年体育の日を挟んだ10月の3連休を活用して開催されている祭りです。多くのやきものファンが押し寄せる祭りでもあるため、多くの臨時駐車場を設けているほか、シャトルバスも走っていますが、道が混雑することも予想されるので電車を活用して来場するのもよいでしょう。

開場は午前9時。正午から午後にかけて徐々に混みあってくるので、ゆっくりと陶器を眺めて買い物を楽しみたいという場合には、朝の早い時間帯に訪れるとよいとされています。

周辺の食事処

ごはん処としては、「レストラン牛石(ぎゅういし)」があげられます。精肉店が経営しているレストランで、品質の良い近江牛を使用した肉料理をお手ごろ価格で食べることができます。脂身も少なくあっさりと食べることができるおいしさです。店内も落ち着いており、会場より徒歩17分ほどで着きます。

「狸家分福」もごはん処のひとつで、うどんを中心とした丼ものが中心のメニューとなっており、器には信楽焼が使われています。巨大な寝転んだたぬきという外観が圧巻の建物で、会場より徒歩19分ほどで到着します。

お手洗い(トイレ)の場所

公衆トイレは、信楽駅のトイレを使用できるほか、信楽駅から警察署の中間地点にレンガ造りの公衆トイレが設置されているので、休憩時に活用するとよいでしょう。

信楽焼の歴史と祭りとの縁(ゆかり)

信楽焼祭り(信楽陶器まつり)の歴史は、滋賀県甲賀市信楽町が信楽焼として名を知られるようになったことに関係しています。信楽町のある滋賀県甲賀市は県の南部、琵琶湖の近くに位置しており、古くより大阪や名古屋からの交通の要衝として栄えました。

甲賀市にある信楽町は、13世紀ごろに愛知・常滑焼の影響を受け、花崗岩の山地を母岩とする陶器の窯が開かれました。かつて琵琶湖の湖底であったこの地の土壌は陶器に適した粘土質であり、交通の要衝でもあったことから、やきもので大いに繁栄したことが信楽焼の始まりです。

昭和26年、昭和天皇の御幸に際して、たぬきの置物が出迎えたことで全国でも知られるようになりました。茶器をはじめとして植木鉢、置物、日用品など様々な陶器を作り、それが広がったことで秋には信楽焼祭りが開催されるようになったといわれています。

もともと夏場にはやきものに欠かすことのできない火に感謝する祭りも行われており、秋の陶器祭りとともに観光の目玉となっています。

観光名所としてなぜ注目されているのか?

信楽町で毎年開かれている信楽焼祭り(信楽陶器まつり)は、地元の人々や全国のやきものファンが集まるイベントでしたが、今ほど全国的に知られたイベントではありませんでした。

信楽焼祭りが注目を浴びるようになったのは、2019年の朝ドラ「スカーレット」が影響していると言われています。人気俳優・戸田恵梨香が主演として出演しているこのドラマは滋賀・信楽が舞台であり、信楽の伝統である信楽焼をテーマにしています。また、滋賀は隠れた名所が数多く存在しており、その点でも注目されつつあります。

信楽には伝統的なやきものしかないと思われがちですが、そのようなことはありません。古典的な陶器以外にもモダンデザインを得意とする作家も多く、信楽陶器まつり以外に信楽セラミックアートマーケットなどといった陶器イベントが開催されている地域であるからこそ注目を浴びているのです。

必ず見ておきたい見所・作品

信楽焼祭りでは、いくつか見ておきたい見所がありますが、もちろん一番の目玉は即売会です。

信楽駅横に大即売会会場が設置されており、駅を出てすぐの場所から様々な陶器に直接触れながら見て回れば、きっとお気に入りの陶器が見つかるでしょう。置物だけではなく皿やカップなど日用品も多く、やきものに特別興味がない人であっても長持ちする食器類を手に入れることができます。

即売会の他に、様々な作家が作った陶芸の展示も見ものです。まつり会場付近でやきもの展が開かれており、伝統的なデザインからモダンなものまで様々な作品があるので、足を運んでみるとよいでしょう。

このほか、信楽駅には「たぬきでんわ」があります。駅前に驚くほど大きなたぬきの置物が設置されており、そのおなか下部分に電話ボックスが埋め込まれているのです。観光客を出迎えるこのマスコットと一緒に、面白い写真を撮ってみてはいかがでしょうか?

信楽陶器まつりと一緒に訪ねてほしい場所

滋賀・信楽の観光ポイントは信楽陶器まつり以外にもあります。信楽陶器祭りと一緒に、信楽駅の周辺地域を訪ねてみると一層楽しむことができます。

信楽の観光情報を収集するため、伝統産業会館の観光案内所に立ち寄るとよいでしょう。天平時代から現代にいたるまでのやきものや信楽の歴史に関して一目でわかるように展示されているほか、観光情報を積極的に発信しています。

滋賀県立陶芸の森は、美術館と展示場、研修施設を備えた都市公園であり、滋賀の見所のひとつです。信楽焼をはじめ世界のやきものについて知ることができるほか、豊かな自然にあふれた広い園内を散策しても楽しいと思います。

また、信楽駅に戻り周囲を散策してみれば、おしゃれな陶器や食器が販売されているギャラリーショップがあるほか、もう少し歩くと信楽陶器村と呼ばれる体験コーナーもあります。

他にも登り窯カフェなどもあり、落ち着いたスポットからアクティブなスポットまで周辺にそろっているので、ぜひ足を運んでみてください。

秋の信楽は楽しみ方もいろいろ

秋の信楽を訪れるなら、やはり陶器まつりは必ず行っておきたいイベントです。全国的に有名な陶器を見て楽しむも良し、買って楽しむも良し。街中で見かける信楽焼のたぬきを写真に収めるのも忘れずに!

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