竹生島クルーズ|船で琵琶湖浮かぶ神聖な島に訪れる非日常ツアー

竹生島クルーズ

琵琶湖でパワースポットに行きたいと思ったら、ぜひ竹生島に足を運んでみて下さい。ここには国宝や重要文化財に指定された寺院や神社があるので、歴史的にも見るべき価値の多いスポットです。

竹生島に行くには船で渡るしかありませんので、船の上から壮大な琵琶湖の景色を眺めるのも楽しみの一つにとっておいてください。

このページでは、竹生島に渡るためのクルーズ船の情報を詳しくお届けします。周辺のグルメなどもご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね!

琵琶湖に浮かぶ竹生島(ちくぶじま)で国宝の宝厳寺唐門・都久夫須麻神社を訪れる

琵琶湖の北部に浮かぶ竹生島(ちくぶじま)は、「神の棲む島」として古くから信仰を集めている場所です。島へのアクセスは船に限られており、湖西の今津港と竹生島港、そして湖東の長浜港を結ぶ「びわ湖横断航路」が人気となっています。

竹生島は花崗岩の一枚岩からなる周囲約2kmの小さな島です。島への信仰は四天王像が置かれた奈良時代に始まり、724年創建と伝えられる宝厳寺に祀られている弁才天は日本三大弁才天の一つにも数えられています。

深い針葉樹の森の中にたたずむ寺社は悠久の歴史を今に伝え、宝厳寺唐門や都久夫須麻神社本殿は国宝に、また宝厳寺舟廊下は重要文化財に指定されています。西日本有数のパワースポットであると同時に、歴史的にも見どころの多い島です。

美しい琵琶湖にぽつんと浮かぶ小さな島に秘められた伝説の数々。琵琶湖クルージングを楽しみながらその物語をたどりに出かけてみましょう。

竹生島クルーズの概要(所在地・クルーズ内容)

竹生島クルーズ

人気の時期 春~秋
特にゴールデンウィークやお盆の時期は混雑します。
運行エリア 琵琶湖西岸の今津港と東岸の長浜港からそれぞれ竹生島港へ往復するルートと、琵琶湖を横断するルートがあります。
乗り場アクセス 今津港
電車はJR湖西線近江今津駅下車徒歩約5分、車は名神高速京都ICから約70分

長浜港
電車はJR北陸本線長浜駅下車徒歩約10分、車は名神高速長浜ICから約15分

料金等 今津航路(今津港⇔竹生島港 往復
大人 2,640円 学生 2,120円 小学生 1,320円長浜航路(長浜港⇔竹生島港 往復)
大人 3,130円 学生 2,500円 小学生 1,570円びわ湖横断航路(今津港⇒竹生島⇒長浜港/長浜港⇒竹生島⇒今津港)
大人 2,880円 学生 2,300円 小学生 1,440円
公式HP 竹生島クルーズ
https://www.biwakokisen.co.jp/cruise/chikubu/
補足 12月~3月の冬季期間は長浜港からのみの運行となります。(今津港ルートはお休み)

空いている時期・曜日・時間帯など穴場情報

竹生島クルーズのシーズンは春から秋がメインとなっており、冬はむしろ空いている時期といえます。ただし、冬場は長浜航路(往復)のみの運行となり、便数も大幅に減るので注意が必要です。
曜日では週末や祝日は混雑することが多いので、平日が狙い目です。また、最盛期であるゴールデンウィークや夏休み(お盆の時期)は避けたほうが無難でしょう。
時間帯では午前中のほうが混みやすい傾向にあり、午後の便のほうが比較的ゆったりと観光することができます。

クルーズに参加するときの服装、荷物など

竹生島は急峻な斜面に長い石段が設置されており、観光にはその石段を延々上り下りすることになります。したがって服装はなるべく動きやすい格好で、靴も歩きやすく足が疲れないようなものがおすすめです。

荷物もできる限り少なくし、軽くしておくのが良いでしょう。リュックサックやショルダーバッグなど両手が空くものが最適です。

乗船時間は25分から30分程度と短めですが、竹生島には医療機関がないので、船酔いが心配な方は薬を飲んでおくなど準備を万端にしておきましょう。

船内・乗り場周辺のお食事処・休憩スポット

竹生島には港にほど近い場所に「たつや」という和食店があります。家庭的な定食のほかに弁天芋餅やソフトクリームなどもあり、ランチ以外の時間帯でもちょっとした休憩ができるお店です。
島内にはほかにお土産屋さんがある程度で食事ができる場所はありません。混雑も予想されますから、食事はクルーズの前後に湖岸でとるのがおすすめです。

乗り場周辺で食事をするなら長浜港の目の前にある「北ビワコホテルグラツィエ」が良いでしょう。和・洋・中と様々なジャンルのレストランが入っていてゆっくりと食事を楽しめるほか、トイレも借りることができます。

今津港は駅が近いため、駅前に多数ある飲食店が利用でき便利です。港に一番近いのは和食の「ひょうたん亭」で、ランチがリーズナブルに楽しめます。

竹生島クルーズおすすめコース

竹生島クルーズ

今津港発→竹生島

発着港 今津港(JR湖西線近江今津駅から徒歩5分)
ルート 今津港~竹生島港往復または今津港~竹生島港~長浜港(琵琶湖横断航路)
料金等 今津港~竹生島港往復の場合
大人2,640円、学生(中・高・大)2,120円、小学生1,320円
琵琶湖横断航路の場合
大人2,880円、学生2,300円、小学生1,440円
クルーズ時間 往復約2時間10分(島での滞在時間は75分程度)
横断航路約2時間(滞在時間65分程度)

駅からすぐの気軽さが魅力の今津港です。近江今津駅には一部特急列車の停車もあり、電車でのアクセスは抜群です。

島へは片道25分で長浜航路よりやや短く、その分料金も安めです。貴重な国宝や重要文化財など、主なポイントを効率よく回りたい方におすすめのコースとなっています。

天照大神の夢のお告げにより聖武天皇によって建立されたという宝厳寺は724年の創建で、鮮やかな朱塗りの本堂が美しい由緒あるお寺です。165段の石段の先に現れる見事な姿に思わず息をのむことでしょう。

長浜港発→竹生島

発着港 長浜港(JR北陸本線長浜駅から徒歩10分)
ルート 長浜港~竹生島港往復または長浜港~竹生島港~今津港(琵琶湖横断航路)
料金等 長浜港~竹生島港往復の場合
大人3,130円、学生(中・高・大)2,500円、小学生1,570円琵琶湖横断航路の場合
大人2,880円、学生2,300円、小学生1,440円
クルーズ時間 往復約2時間25分(島での滞在時間は85分程度)
横断航路約1時間15分~1時間40分(滞在時間15~40分程度)

長浜航路は片道30分とやや長めで、琵琶湖の美しい景色を眺めながら湖面を渡る船旅をのんびり楽しみたい方におすすめの航路となっています。繁忙期には増発便も多く出ていて便利です。

こちらは往復航路での滞在時間が長めになっており、たっぷりと観光を楽しめるのが嬉しいところです。都久夫須麻神社などの主要スポットをじっくり見るも良し、また宝厳寺の本堂でかわいいダルマに願掛けをしたり、竜神拝所でかわらけ投げをするなどの体験を楽しむのも良いでしょう。

竹生島クルーズのコンセプト・歴史

竹生島クルーズ

竹生島クルーズを運営する琵琶湖汽船は明治中期に創業した2つの汽船会社をルーツとしており、2017年には創業130周年を迎えた歴史ある会社です。明治期より琵琶湖で日本初の湖上連絡船を運営し、大正時代になると大阪大物博覧会の影響を受けて琵琶湖観光が人気となり、それに伴って近江八景巡りや竹生島巡りの航路を運営するようになりました。

竹生島クルーズの特徴は湖西・湖東のどちらからも船が出ていること、そしてどちらの乗り場も駅から近くアクセスしやすいことにあります。各港からの往復ルートのほか、湖西から湖東へ、あるいはその逆といった横断ルートもあり、観光プランに合わせて選べるのも魅力です。

クルーズに使用されている船は3隻ありますが、いずれも高速船で湖西・湖東のどちらから出ても竹生島まで30分前後で着くことができます。3隻の中でも「べんてん」は2016年にリニューアルされた環境対応エンジンを積む船で、2階建てのゆとりあるキャビンが人気です。

他にも一緒に訪ねてほしい場所

竹生島クルーズ

春の竹生島クルーズで今津航路を取るならぜひ立ち寄りたいのが、桜の名所として名高い「海津大塚」です。

今津港の最寄り駅・近江今津駅から2駅のマキノ駅下車バス3分とアクセスも良好です。海津大塚は「日本のさくらの名所100選」にも選ばれており、琵琶湖岸を代表するお花見スポットとなっています。4kmにわたって植えられた約800本の桜は、樹齢80年のものから若木まで世代も幅広く、竹生島と一緒に眺めることもでき最高の景観が楽しめます。

一方、長浜港周辺の見どころといえば「長浜城歴史博物館」です。こちらは長浜駅から徒歩7分、港にも近くクルーズの前後に立ち寄るには絶好の立地となっています。

長浜城は豊臣秀吉が建てたものですが、豊臣氏が滅亡したときに取り壊され、現在その遺構が公園として整備されています。博物館があるのはその公園の敷地内です。

長浜の歴史は秀吉時代を中心に語られることが多いですが、実は縄文時代から人が住んでおり、明治時代には県内でもいち早く文明開化を成し遂げ交通の要衝となった場所でもあります。博物館ではそうした長浜の歴史を豊富な展示物を通して概観することができます。

クルーズ船に乗り竹生島でステキな思い出を!

今回ご紹介したように、竹生島にはクルーズ船に乗り30分前後で渡ることができます。

琵琶湖に浮かぶこの島で国宝級の神社や寺院を巡る船の旅は、きっとステキな思い出になることでしょう。

ぜひ楽しんでくださいね!

関連記事

  1. 信楽焼とは?

    滋賀の「信楽焼」の魅力とは?知れば訪れたくなる陶芸の魅力に迫る

  2. 滋賀のあじさい名所5選|梅雨時にめぐりたい散策スポット紹介

  3. 信楽焼窯元

    信楽焼の窯元めぐり|陶器生み出される魅力を間近で見られる体験

  4. 瀬田川流域の桜

    瀬田川流域の桜|歩きでも遊覧船クルーズでも楽しめる名所

  5. 信楽焼作家

    信楽在住の信楽焼作家さん紹介~食卓に置きたくなる素敵な作品たち

  6. 信楽作家市|陶芸作家が作る美しく実用的な陶磁器マーケット

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。